『タイピスト!』は“可愛い”が詰め込まれた映画だった。

こんなに“可愛い”が詰まった映画は久しぶりだった。

 

 

だってねぇ。もうすでに、パッケージが可愛いから。

 

可愛いもの好きの女でこのパッケージにときめかない人はいないんじゃ……。まさに『女の子のための映画』。色も衣装も全部ツボ。

 

 

実は、「フランス映画って、ちょっと抽象的なものが多い」という意見を見たことがあって。それからなんとなく「フランス映画はわかりにくいもんなんや。」という印象を持ってしまっています。言われてみれば、私は『アメリ』の内容も良く分かってない。雰囲気だけで「いいよね、すき」って言っちゃってるところがある。(なんせ単純だからね……。)

 

 

でも、『タイピスト! 』は単純明快だった。

 

 

運命の相手に出会う→タイプの特訓→得意なタイプの試合に出る!

かいつまんで言うとこれだけ。

 

 

大きなどんでん返しもなければ、手に汗握るほどのハラハラする展開もない。分かりやすいストーリー。この作品に詰まっているのはこれでもかという可愛さ。そして女の子には欠かせない、ほんのちょっとのロマンス。

 

 

個人的には、ベッドシーンはいらなかったかなぁと思うのですが、そこはフランス映画の醍醐味らしいので「なるほどなるほど」と納得しておきましょう。良いんだと思う。狙いはそこじゃなくて、『可愛いもの』を見せるってことだと思うから。

 

 

 

私が好きなのは、一番最初。実家の雑貨屋で、タイプするローズ。

 

実家の雑貨屋が可愛すぎて。こんな雑貨屋さんで私も働きたい。

 

 

 

 

面接のあと、ひとりで歩くシーンも好き。

 

“面接後、青白い夕方、ひとりで歩く。”

 

 

これってなんか、誰もが一度は経験するような情景じゃないですか。なんでもないシーンなんだけど、なんか誰かの人生を覗き見たみたいでとっても好きなシーンでした。

 

 

何より、花柄のワンピースと白のパンプスが可愛い。

 

 

 

今回は吹替版でみました。今度、字幕版でもみてみよう。

 

 

 

個人的にフランス大会チャンピオンのアニーが好きでした。笑ってんのに、中指立てるあの感じが。映画やドラマのキャラクターは、キツめの性格の子が好きです。

 

 

 

illustration by room102