どうしようもなくなった時は、横浜へ行きます
私が上京したのは19歳の頃。高校を卒業して1年のらりくらりと過ごしたのち、焦がれるほど憧れた東京へ行くことを決意した。
「住む場所は、憧れの東横線。」それだけは絶対に曲げなかった。私が住んだのは多摩川。ギリギリ東京の東横線。田園調布駅からも徒歩圏内だった。(でも、住宅街ゆえ夜8時を過ぎた時点でほぼ人通りがなくなる。深夜帰るときは怖かったし、変質者にも遭遇したことあり。)
東横線は渋谷と横浜をつなぐ線。上京してまもなく、私は横浜へ行った。
横浜駅を降りて、まずはベイクォーター。
美しい。
私が上京した頃とはお店も変わってしまったけど、それでも好きな場所。この角度からのベイクォーターが好き。時間とお金に余裕があるときはヴェレダでトリートメントをお願いする。
赤レンガ倉庫と観覧車を目指した私は、馬車道へ。
憧れの横浜!
馬車道駅をおりた瞬間から街並みが美しくて、すぐに家族に電話してその感動を伝えた。「次は家族と来よう」と思ったのを今でも覚えてる。私は家族大好きマンなので、美しいものや素晴らしい場所へ行くとすぐ家族にも見せたくなる。
赤レンガ倉庫。昼も夜も美しい。赤レンガ倉庫の先へ行くと、ベイブリッジも見える。なぜかベイブリッジを見ると泣けてくる。なんでかなぁ。
観覧車の美しさと言ったら。私の語彙力では、この素晴らしさを表現できない。
昼も夜も、すべての瞬間を焼き付けたい場所。
はじめて横浜に行ったとき、私は何かを決意してたような気もするし、ただ感動しただけだった気もする。数か月後に家族で行って、みんなでここに来れて良かったと思った。夢だったドラマの現場でヘアメイクアシスタントとして仕事をしたのも横浜だったなぁ。
横浜に行くたびに私の心は動く。
今でも、辛くなったり悲しくなったり迷ったりしたときは、横浜の美しさを見て過去のこと、今のこと、未来のことを考える。
横浜の空気の中にいるだけで、私は背中を押されるんだ。
そして、東京にも私の原点と言える場所がある。
自由が丘。東京ではじめて住んだ場所から二駅。歩いて行くことも多かった。3年ほど自由が丘でバイトをしていたこともある。
そのときには気づかなかったけど、まぶしい日々だったなぁ。幸せな時間だったと思う。思い出がたくさんある場所。住んでいた場所が近いということもあって、東京での私の原点は自由が丘かなと思っている。
今、引っ越しを考えているけど、やっぱり横浜と自由が丘に行きやすい場所がいいな。東横線は高いから、都内じゃなくて神奈川で暮らすのも良いかもしれない。知らない東京に住むのもいいかもしれない。
私はまだ頑張らなきゃいけないから。
5月になったら、横浜へ行こう。きっとまた私の背中を押してくれるから。