「彼氏ができるまで美容院いかない!」
という、謎の願掛けをして半年。願いが叶う気配は全くない。
半年前。フラれたショックで自分で髪を切って、自分でブリーチした私。夏休みの高校生みたいなとんでもない髪になったので、その後すぐに美容院でお直しをした。
次は、彼氏ができた時に美容院に行こうと決意したのだけどな…。彼氏になる男性って、どこにいるの…?
パーマはとれかかってるし、金髪はプリンだし、アパレル店員失格なヘアスタイル…。もう限界なので美容院に予約。願掛け終わり。
あ、またなんか泣きたくなってきた。もうずっと仕事場では「高田さん」か「店員さん」で、家では「菜々」か「お姉」としか呼ばれていないなぁ。私のことを「菜々ちゃん」と呼んでくれる男性はもういないと思うと、辛くなってきた。
あ〜。久しぶりに絵本が読みたくなってきた。「ビロードのうさぎ」以来、読んでない。あんな感じで、泣ける絵本が読みたい…。本屋をウロウロしていたら、泣けそうな1冊を発見。
…やっぱり泣ける。猫を飼ったことないけど泣けるのだから、猫飼ってる人は涙腺崩壊するんじゃないだろうか。特に最後。この猫が探し求めていたものは、私と一緒かもしれない。
いや、一緒にするのは失礼だね。でも、私も報われたいです…。「菜々ちゃん」と呼ばれて髪を撫でられたいです…。