クリエイターっぽくピンク髪にしてみたけど、仕事は何も変わらなかった。デザイナーに憧れて上京して2年目。イラレとフォトショの使い方が上手くなっただけ感ある。
ただ指示通りに文字や写真を乗せていくだけ。おしゃれではなく、売れることを意識したチープなお土産菓子。個性は必要とせず、クリエイティビティを感じない。とにかくスピード勝負。ちゃんと印刷できる、いい感じのデザインを、締め切り厳守で入稿入稿入稿。
まり21歳。今日もめちゃくちゃ疲れてます。
入稿終わりのいちごオ・レ美味しい。しかし、インターン大学1年の高畑くんに「いちごオ・レって飲んでいる人って、それを飲んでいる自分が可愛いと思っている節ないですか?」と言われた事をいちいち思い出してしまう。高畑は偶然にも地元が全く一緒らしいんだけど、年下のくせに馴れ馴れしい…。
いちごオ・レは美味しいから飲んでいるのだ。可愛いパッケージなのは企業努力、と思う。私の仕事でもこんな可愛いパッケージ作りたいなぁ。
東京の土地柄なのか、デザイナーの仕事のせいなのか。いつも誰かに急かされている。私の心の中は常に短距離選手。なんとなく「早く早く」と検索したら、益田ミリさんの絵本を見つけた。タイトル「はやくはやくっていわないで」。デザイナーからイラストレーターになった彼女は尊敬するクリエイターの1人だけど絵本を書いているのは知らなかった。さっそくポチ。
翌日には絵本が自宅に届いたので読書。感想。すごく癒やされた…。平澤 一平さんという方の絵が広々と書かれていて、イラスト集のように楽しめる。急がなくていいと、自分を全肯定された気がして、久しぶりにゆっくりした気持ちになれた。
私は忙しい部分ばかりを見て、忙しいと思っている節があったのかも。もっと心が落ち着くものを見るようにして、1日1日を楽しく締めくくらなきゃ。