螺旋階段の教室

毎日が生死をかけた問答。

螺旋階段の先は、階段教室だ。

前方のホワイトボードに集中している後ろ姿を眺めながら、教科書をめくる。

相変わらずの一面真っ白。

なんにも印刷されていないように見えてしまう。

今のところやり過ごしているが、もし教科書が読めないと知られたら一巻の終わりだ。

螺旋階段の秘密を知ったら最後なのだ。